東芝デベロップメントエンジニアリング株式会社

HOME事例紹介EVバス情報システム

EVバス情報システム

電気バスソリューションの提供をサポートし、
グローバルな環境対策や
蓄電池の新たな用途展開も支援。

EVバスが持つ、環境にやさしい交通インフラとしての可能性を証明

EVバス(電気バス)は、化石燃料の枯渇や環境汚染に対応する交通インフラとして、グローバルに注目されています。そこで東芝グループでは、東芝製蓄電池『SCiB™』を利用し、電気バスシステム、超急速充電システム、バッテリーリユースシステムを組み合わせた「電気バスソリューション」を構築。2014年2月1日から、環境省が進める地球温暖化対策技術開発・実証研究事業の一環として、港区のコミュニティバス「ちぃばす(田町駅~新橋駅間)」の商用運行が開始されました。
電気バスソリューションの導入でEV化したちぃばすは、短時間でスムーズに充電し、1日100km以上を走行。環境にやさしい交通インフラとして、終日連続運行の定時性や高密度の配車スケジュールに対応できることを証明しました。この成果を受け、2014年9月から東芝府中事業所構内の来客送迎用としてEVバスを運行。2015年4月からは、川崎鶴見臨港バスの川崎病院線で、SCiB™を搭載した初の商用中型EVバスを運行し、環境にやさしい地域交通の実現に貢献しています。
この実施にあたり、わたしたちも東芝グループの一員としてプロジェクトに参加。ソリューション提供の基礎となるEVバス情報システムを構築しました。

東芝府中事業所構内を走るEVバス

EVバスの性能評価に必要な情報管理システムをトータルに構築

構築したシステムで管理するのは、蓄電池系と車両系の2系統。蓄電池系では、充電中の電圧・電流・温度をはじめ、走行中の放電量や回生エネルギー量などを、セル単位で管理。車両系で管理するのは、エアコン、ライト、ドアなどの動作状況や、時速、モーター回転数、乗降客数など。このシステム構築にあたり、わたしたちは、情報内容に応じたセンサの選定から、取付場所の設定、情報管理手法、さらに情報を分析クラウドへ送信する通信システムまで、一括して担当しました。
このシステムで管理する情報により、実証実験では定時運行性のほか、ディーゼル式コミュニティバスの給油と同程度の時間(約5分)で確実に充電できること、1万回の充放電後も80%以上の容量を維持していること、出力が低下した場合はバスから定置型蓄電池へのリユースでトータルコストが低減できることを証明しました。
府中事業所のEVバスでは、交通システム初の準天頂衛星対応を実現。準天頂衛星の本格運用後は、走行位置を数センチ単位で把握します。このほか、SCiB™の電力使用量やCO2削減状況などの情報をバス内サーバーに集約し、車内モニターや来客ロビーの9面マルチディスプレイなどに表示するシステムまで、トータルに構築しました。
川崎病院線を運行するEVバスでも、情報システムを構築。わたしたちの管理情報から、ディーゼルバスと比較して約40%のCO2削減が明確になったほか、今後は画像解析で乗客の年齢層を推定し、車内モニターに表示する広告内容に反映するシステムなども検討されています。

東芝府中事業所の来客ロビーにある9面マルチディスプレイ

蓄電池を活用した、あらゆるソリューションを実現するために

このほか、わたしたちが管理する情報をもとに、各停留所でバスの走行位置や正確な到着時間を表示するシステムをはじめ、新たなEVバス路線を開設する場合に運行シミュレーションを行い、電費※効率のよい運行プランや充電設備の設置場所を検討する運行計画支援システムなども開発されています。
こうした実績とノウハウを生かし、東芝グループでは電気バスソリューションを国内外へ広く提供していく計画です。さらに、ソリューションの核となるSCiB™は、自動車関連のほか、発電所の蓄電システム、太陽光発電、電動アシスト自転車、電動バイク、フォークリフトなど、新たな用途への展開が検討されています。
そのとき、SCiB™の状況を綿密に管理するシステムの開発は、わたしたちの担当です。安全で寿命が長く、急速充電・高出力といったSCiB™の性能が最大限に発揮でき、新たな製品やサービスの実現に貢献するために。今後もわたしたちは、システム開発力のブラッシュアップに励んでいきます。

※ディーゼル車やガソリン車の燃費に該当するエネルギー消費率

このページのトップへ

東芝デベロップメントエンジニアリングトップページ | 個人情報保護方針  | サイトのご利用条件

Copyright