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事例のご紹介3

基板回路データ変換技術を活用した開発事例をご紹介します。

No.003 過去の設計資産を新しいCADシステムへ活用した基板設計

  • お客様

    某産業機器メーカー 様

  • 業種

    産業関連製品の開発・製造・販売

基板回路データのイメージ
困っている人

■お困りごと

  • 旧バージョンのCADシステムにて産業機器用基板の回路設計を自社で行った。
    CADバージョンが異なる環境でも元の設計データを活かせるよう、技術支援をして欲しい

当社の提供技術:基板回路設計、熱解析・熱設計、SI/PI解析、電源共振解析

各プロセスで様々な技術を活用したトータルな設計をいたします。

様々な技術を活用したトータルな設計
  • 当社のレイアウト設計を行う標準ツールは図研社製CR5000/CR8000です。お客様から紙ベースの回路図やお客様が保有する回路設計ツール(Allegro、OrCAD、PADS等)で編集した回路図データを当社レイアウト設計標準ツールへ取り込む変換データを作成し、レイアウト設計へスムーズに移行する提案をしました。

    1.回路変換

    • 回路変換用に、依頼元から回路図データ(.NET)、中間ファイル(.EDIF)ファイルを入手
    • 社内CADツールより、データ変換ファイル(.ccf)を作成
    • 変換と合わせ、客先回路部品全ての、社内登録有無を確認

    2.部品登録・設計

    • 当社未登録部品のデータシート類を収集し、部品登録を実施
    • チップ部品類は同サイズ類似品を代替品とし、社内データベースより選択

    3.回路生成

    • 変換データ(.ccf)もしくは、中間ファイル(.edif)に登録された部品の部品属性情報の割り付けを実施

    4.レイアウト設計

    • 3.で作成した回路生成ファイルをレイアウトへ展開し、最新バージョンCADにて設計を実施
  • Before紙の設計データ Afterデータ化

    過去の設計データを新しいCADシステムでも活用したいというニーズから、CADバージョン:CR5000へ取り込み可能な回路結線情報(ネットリスト)の回路変換対応をまとめました。ネットリストの一般的なフォーマットは、EDIF、Telesisとなります。

    他社CADシステム CR5000に読み込めるネットリスト
    ネットリストフォーマット
    EDIF200(*1) Telesis(*2)
    Allegro・OrCAD 〇(*3)
    Altium Designer
    Mentor PADS
    CSIEDA ×
    EAGLE × ×
    D2-CAD × ×
    • 〇:出力可能 ×:出力不可
    • (*1)EDIFは、直接、CR5000にインポート可能
    • (*2)CR5000のネットリストに変換する
    • (*3)実績あり
↓

過去の回路データを流用することで作業工数の削減、回路データ品質確保のご要望に応えることが出来ました。

■設計物の概要

  • 設計対象物:産業機器用基板
  • 基板サイズ:212×191.16mm t=1.6mm,4層貫通,銅箔:表層18μm/内層35μm

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