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男性社員、育児休職を語る

男性社員が育児休職するのは珍しいことではなくなりました。その一方、女性社員と比較するとその取得率や取得期間にはまだまだ大きな差があります。もっと制度を活用してもらいたい!そんな思いを込めて、育児休職を経験した男性社員3名にお話を伺いました。
※記事は2023年10月時点の内容です。

  • 甲田 聡

    甲田 聡

    デジタルイノベーショングループ
    ミドルウェア&プラットフォーム
    ソフトウェア担当
    MPソフトウェア第二チーム
    チームマネジャー
    2002年入社
    女の子8歳、7カ月のパパ
    育児休職取得期間:1カ月

  • 富吉 秀紀

    富吉 秀紀

    エッジ&エンベデッドソリューショングループ
    B2Bシステムソリューション担当
    B2Bソリューション第一チーム
    2015年入社
    男の子1歳2カ月のパパ
    育児休職取得期間:1カ月半

  • 大村 弦

    大村 弦

    デジタルイノベーショングループ
    ミドルウェア&プラットフォーム
    ソフトウェア担当
    MPソフトウェア第二チーム
    シニアエンジニア
    2007年入社
    男の子1歳8カ月のパパ
    育児休職取得期間:2カ月

育児休職を取得する「きっかけ」

育児休職取得のきっかけと期間を教えてください。

甲田

甲田

今回の育児休職は二人目の子どもだったのですが、一人目の時は取得しませんでした。その時の大変さが反省となって今回は取得を決めました。いま上の子は8歳になるのですが、出産当時は業務が超多忙だったのに加えて勤務地が遠く、朝早く家を出て夜遅く帰るといった生活でした。そのため家にいない時間が多く、妻は幼い子を抱えほぼワンオペ状態でとても苦労をかけました。二人目の妊娠が分かった時に当時を思い返し「あの時は大変だったよね。育休取れるなら取った方がいいね」という結論になりました。1カ月というあまり長い期間ではありませんが、周りのサポートもあり、今回取得することができました。

富吉

富吉

私は1カ月半の育児休職を取得しました。初めての出産・育児ということで、私も妻も不安がたくさんありました。予定日は決まっているものの、そのとおりに生まれてくるはずもなく、不測の事態に備えて予定日の1週間前からお休みしました。
出産は、女性にとって人生の大きなイベントであるとともに身体に大きな負担がかかります。そんな大仕事をしてもらうのだから、その間は私が全力でサポートしたいと思いました。出産後はゆっくり休んでもらうためにも、子どもの世話や家のことも、自分がメインで行いました。

大村

大村

私のところも富吉さんと同様、初めての子どもです。育休を取ってほしいという妻からの希望があり、2カ月間の育児休職をしました。客先へ駐在しているため業務調整などの若干の不安もありましたが、最近では育休を取る男性も増えているといった話題も多く、思い切って決断しました。何ができるか分からなかったのですが、そばにいて少しでも安心してもらいサポートできればという思いでした。

座談会の様子

甲田さん、富吉さん、大村さん

育児休職に入るための申請とお仕事の調整

大村さんが話す様子

大村さん

どのようなステップで育児休職に臨みましたか?

大村

大村

半年くらい前に取得の意思を伝えました。上長からは開口一番「いいですよ、ぜひ取ってください」と言われました。2カ月という期間を伝え、担当業務の調整と不在中の代わりのメンバーをアサインしていただきました。育休開始の2カ月ほど前から具体的な引き継ぎを始め、いつ休んでも大丈夫という体制を徐々に整えていきました。上長と都度相談しながらという感じでした。実は上長はここにいる甲田さんなのですが…(笑)。

どのようなステップで育児休職に臨みましたか?

大村さんが話す様子

大村さん

大村

大村

半年くらい前に取得の意思を伝えました。上長からは開口一番「いいですよ、ぜひ取ってください」と言われました。2カ月という期間を伝え、担当業務の調整と不在中の代わりのメンバーをアサインしていただきました。育休開始の2カ月ほど前から具体的な引き継ぎを始め、いつ休んでも大丈夫という体制を徐々に整えていきました。上長と都度相談しながらという感じでした。実は上長はここにいる甲田さんなのですが…(笑)。

甲田

甲田

はい、私です(笑)。大村さんから話を聞き、お休みの間、お客さまにご迷惑を掛けないことを最優先に考えました。まずは担当している業務に必要なスキルを確認し、メンバーのアサイン、その方に対してどのようなトレーニングを行うか、引き継ぎ期間はどのくらい必要なのかなどを大村さんと相談しながら検討、調整を行いました。不慣れなこともありますので、周囲のメンバーにもサポートをお願いしました。不在中の体制を整えお客さまにも安心していただくことで、大村さんも業務を忘れ育児に専念できます。そこをしっかりとやることが、上長である私の仕事です。

富吉

富吉

休職を開始する半年くらい前にマネージャーに相談しました。なんて言われるかなと思いながら伝えたのですが「おめでとう」「仕事のことは気にせずに」と言われたことが今でも忘れられません。入社当時のマネージャーである課長からもお祝いのメールが届き、ちゃんと見守ってもらえているという温かい気持ちになりました。
私の場合、育休自体は1カ月半でしたが、ちょうどお盆休みと重なっていたため、開発期間で不在になったのは約1カ月でした。また開発の谷間で繁忙期ではなかったため、代わりのメンバーも不要でしたので本当に助かりました。親孝行な子どもだなと感心しました(笑)。

甲田

甲田

私はプレーイングマネージャーという立場ですので、開発業務だけではなくマネージャー業務の調整も必要でした。開発業務については大村さんと同じように調整を行いましたが、お客さまとの調整も自身で行わなければならなかったことが少し大変だった点です。マネージャー業務については、基本的にはマネージャー代行メンバーに引き継ぎました。ただ経理的なところや法令的な部分は代行メンバーにお願いできず、どのようにすればよいかを部長に相談しながら総務に問い合わせて決めていきました。マネージャー業務が絡んでくると育児休職する期間はおのずと絞られてくるのかなというのが正直な感想ですが、「業務のことは気にせずに、奥さんと一緒に頑張ってくださいね」と皆さんからいただいた温かい言葉で気持ちが切り替えられた感じです。

育児休職で体験した喜び

実際に育児休職を体験されて、いかがでしたか?

甲田

甲田

うちの子は、予定日より2カ月ほど早く生まれました。そのため育休中はまだ入院中で…子どもの様子を見に毎日病院へ通いました。育休中は自宅で触れ合うことはできませんでしたが、ちょっとした動きができるようになったり体重が増えていったり、病院にいながらも日々の成長を自分の目で確かめることができたことがとても良かったですね。一人目の時も取ればよかったと、めちゃくちゃ後悔しました(笑)。

甲田さんが話す様子

甲田さん

実際に育児休職を体験されて、いかがでしたか?

甲田

甲田

うちの子は、予定日より2カ月ほど早く生まれました。そのため育休中はまだ入院中で…子どもの様子を見に毎日病院へ通いました。育休中は自宅で触れ合うことはできませんでしたが、ちょっとした動きができるようになったり体重が増えていったり、病院にいながらも日々の成長を自分の目で確かめることができたことがとても良かったですね。一人目の時も取ればよかったと、めちゃくちゃ後悔しました(笑)。

甲田さんが話す様子

甲田さん

大村

大村

ちょうどコロナ禍の、大変な時期の出産でした。実家から両親を呼ぶこともできず、基本的には自分しか接することができませんでしたので、この育休がどんなにありがたかったか…。お休みをいただいたおかげで、不安な妻をしっかりとサポートできたと思っています。初めての出産・子育てを夫婦で協力しながらでき、子どもの日々の成長を一緒に見て感じることができたことに感謝しています。

富吉

富吉

予定日の1週間前からお休みしていましたので、陣痛が始まり生まれるまでずっとつきっきりで一緒にいることができました。初めての経験でとても感動的でした。会社に出社していたら出産には間に合いませんでしたから…。病院は産後に家族も泊まれるというところで、1週間の入院中は親子三人ずっと一緒でした。本当に幸せでぜいたくな時間を過ごすことができました。
自宅に戻ると一気に現実に呼び戻され、ペースをつかむまでは大変でした。育休を取っていなかったらと想像するだけでゾッとします(笑)。ミルクと沐浴は私が担当しました。

育児により起こった業務への変化

富吉さんが話す様子

富吉さん

育児休職を経験したことで業務に変化はありましたか?

甲田富吉大村

全員

仕事を早く終えて家に帰る(笑)。

大村

大村

早く出社して早く帰るという習慣がつきました。「今日はこの電車に乗るぞ」という目標を立て、効率的に業務を進めるよう心掛けています。

育児休職を経験したことで業務に変化はありましたか?

富吉さんが話す様子

富吉さん

甲田富吉大村

全員

仕事を早く終えて家に帰る(笑)。

大村

大村

早く出社して早く帰るという習慣がつきました。「今日はこの電車に乗るぞ」という目標を立て、効率的に業務を進めるよう心掛けています。

富吉

富吉

私自身に自覚はないのですが、もともと仕事に集中していると人を寄せ付けないオーラが出ていたようです。それが育休明けから「やわらかい雰囲気になった」「声をかけやすくなった」と言われるようになりました。周りからすればとても大きな変化ですよね、私は気づいていませんが…。二人目が生まれたら、もっと話しやすい人間になっているかもしれませんね(笑)。

甲田

甲田

育休取得にあたり大村さんや自分の業務の引継ぎを行いましたが、誰が欠けても業務が回るように準備をしておく必要性を今回あらためて感じました。

次の機会、育児休職を選択しますか?

またお子さんができたら、育児休職しますか?

富吉

富吉

次は3カ月取りたいですね。絶対取ります!(笑)
後輩にもぜひ勧めたいです。せっかくの会社の制度ですし、今の世の中、男性が育児休職することは珍しいことではありません。周りの方も後押しして応援してくださいます。悩まず、まずは相談したほうがいいです。経験者からのアドバイスとしては、自分が思ったよりも長く計画しましょう、ということですね。

大村

大村

今回、育児休職を取得し妻と協力して育児ができたことはとても良い機会でした。周りの方々のサポートにもとても感謝しています。二人目ができたらもちろん育休取得しますし、機会があれば後輩にもぜひ勧めたいです。いまは妻も職場に復帰しています。これからも会社の福利厚生をいろいろ利用するシーンが出てくると思います。より働きやすい環境になることを期待しています!

甲田

甲田

周りのサポートが本当にうれしかったですから、次は自分が支える番かなと思っています。皆さんにも積極的に育休を取ってほしいですし、私にまたそのチャンスが来た時にはもちろん手を上げます。業務のことを考えなくてもよいのであれば、次は1年にチャレンジしようかな(笑)。
組織で協力し合ってこの制度を盛り上げていきたいですね。

座談会の様子

甲田さん、富吉さん、大村さん

編集後記(採用担当より)

3名とも育休取得にあたり業務面での不安もあったようですが、職場メンバーの理解も支えに、ライフイベントへの専念と、育休後も育児との両立を考えた業務の効率化やメリハリづけに良い影響をもたらしているお話が伺え、総務担当者として大変うれしく思いました。
当社では「出生時育児休職(出生後8週間以内に2回まで)」や、満3歳までに計5回までの分割取得制度もあり、22年度以降7名の男性社員(3名を含む)が1カ月程度の育休を取得しました。
みなさんにはご自身の経験を、後に続く方にぜひ伝えていただきたいですし、より長い期間の取得も含めて、積極的な制度活用がもっと浸透していくといいな!と思います。

制度に関する社内ホームページ掲載場所の紹介

家族へのメッセージ、
そして奥さまからのメッセージ
Thank you as always.

甲田さん

甲田さん

1カ月という短い期間でも、その間家族で協力して育児を出来て良かったです。
この先もしばらくは大変な時期が続きますが、家族皆で成長を見守っていきましょう。

甲田さんの奥様のコメント

育休取得の件を夫から聞いた時は、先の予測が出来ない育児が始まるので、気持ちが楽になりました。成長著しい時期に一緒に成長を見届けられたことに感謝です。育休中はすぐそばで相談しながら育児が出来るのが良かったです。上の子の学校の準備や家事を分担できるので、(毎日病院に通う中で)ゆとりを持って子どもの世話ができました。

富吉さん

富吉さん

子育ては大変なことや、うまくいかないことも多いですが、お互いに支え合って子どもの成長を楽しみましょう。

富吉さんの奥様のコメント

出産予定日の前から夫が育休に入ったので安心して出産にのぞむことができました。産後も2人で協力して子どものお世話をし、家族で一緒の時間を過ごすことができたので良かったです。

大村さん

大村さん

子どもの成長を共に見守ることができるよい機会でした。まだまだ大変な時期が続きますが協力して頑張っていきましょう。

大村さんの奥様のコメント

初めての子育てで分からないことも多い中、
二人で協力して進めることができたため、助かりました。

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